神田山を守り育てる会って?

 町民のランドマークともいうべき神田山は、化石燃料がない時代は人々の暮らしの貴重な燃料源であり、食料の流通が未熟な時はマツタケや筍といった山の幸の宝庫でもありました。
 しかし、燃料の多様化や食の流通機構の変化で生活が大きく変化し、里山・神田山と暮らしとの関わりが薄くなるとともに、クラブや塾などで子ども達の遊び方も変化し、里山は住民の暮らしとほとんど関わりを持たなくなりました。
 そのため、樹木や雑草などの管理・整備ができず、山頂からの景観も悪化したため、人々は立ち入ることすらなくなりました。

 そこで、私たちは先人が守り育てたこの里山を再度整備し、子ども達の遊び場や大人たちの憩いの場として住民が心を寄せ合う場とするとともに、シイタケの栽培やマツタケ・筍の産出・販売で地域活性化を図り、「地域の輝く魅力ある資産」として次世代につないでいくことをめざしています。

環境保全への効果

  • これまで放置されたことで木の密度が高まり、日光が入らず、暗くて元気がない森であったので、伐採することで適度に日が入り、明るく親しみのあり様々な生きものが共存できる環境を取り戻すことができる。
  • 多くの種類の生きものが生息・生育できる環境が整えられ、かつて見られた四季折々の様々な山野草が咲き乱れる美しい光景を取り戻すことができる。
  • 景観、レクリエーションなど様々な機能を生み出せ、まちにうるおいとやすらぎを与える。
  • 地続きの「神田ため池」の再生に取り組むことで、森と水と村が一体となった美しい景観を形成できる。

地域等への波及効果

  • この地域の近辺には多くの里山や森林法にいう森が多いが、現状は放置に近い状況である。
  • 当該事業の取組が周囲に波及し、他の地区でも里山や森林の多様性を活かした事業の展開につながる。
  • おりしもこの周辺にスマートインターが設置されることとなったことから、この地域資産を守り育てることで、多くの人に「魅力ある緑と水の癒しの空間」を提供できる。
  • また、「神田ため池」の整備は、緑と水の空間をより効果あるものとし、住民に我が町に対する誇りと自信と愛着をもたらす。

団体の概要

名称神田山を守り育てる会
代表辻川作男
設立令和4年4月23日
所在長浜市加田町2445番地

他の活動団体との連携

①滋賀文教短期大学・子ども学科音楽関係のイベント
②長浜森林マッチングセンター里山の活かし方
③長浜市立長浜南小学校変化に富んだ校区の自然を大切にした学校づくり
④長浜南認定こども園「しが自然保育認定制度」に基づき、滋賀県から令和3年8月1日付で「しが自然保育」の認定を受けたことから、神田山を活用した山での遊び」を保育の柱としている。
⑤神田子ども会子ども対象の体験教室等の開催
⑥八坂神社神田山の所有者である八坂神社総代様とは森林整備・ため池整備等の面で協議・連携

上記③~⑤の団体とは「神田まちづくり協議会」に加入していることから、常に連携している。